お盆は、日本人にとってとても大切な行事とされています。

ご先祖様を大切にし、これからの未来の平和や幸せに対しても思いを馳せる大変貴重な時間でもあります。

そんな夏のお盆には、ご先祖様にお供え物をしる習慣がありますね。

お盆でのお供え物は、「花・水・食べ物・香・明かり」の5種類を用意する「五供(ごく)」が基本とされているのをご存知でしょうか。

しかし、その内容や供え方というのは、地域や宗派などによってさまざまであるようなのです。

「お盆のお供え物」ということをテーマに据えて、考えていきたいと思います。

お盆のお供え物のいろいろ

“お盆のお供え” さて、それでは、お盆のお供え物について具体的にみていくことにしましょう。

ここでは、全国的にも比較的よくみられるもので、独特の意味をもつお供え物をいくつかご紹介したいと思います。

精霊馬(しょうりょううま) お盆に用意される精霊棚や仏壇には、茄子やきゅうりに割り箸やマッチ棒などを差し、トウモロコシの毛を尾のように見立てて馬と牛を模した「精霊馬(しょうりょううま)」をお供えすることがあります。

これは、テレビなどのマスメディアで比較的よく目にする機会も多いことから、ご存知の方も多い多いことでしょう。

この精霊馬の意味ですが、ご先祖様の精霊がこの世とあの世を往来するための乗り物として作られるもので、「やって来るときはきゅうりの馬に乗って早く来ていただき、帰っていくときは茄子の牛に土産物を乗せて、ゆっくりと帰っていただく」といった、供養の意味が込められています。

大変ファンタジックでユーモアあふれる習慣ではないでしょうか。

百味飯食(ひゃくみおんじき) 地域によっては、イモの葉の上に きゅうりや茄子をみじん切りにした物を洗い米と混ぜた「ミズノコ」を作り、もう一つの違う器に水を入れて、萩の箒を浸し供物にそそぐというお供え物があるそうです。

これは、「百味飯食(ひゃくみおんじき)」と呼ばれ、無縁の精霊、また万霊に対して供養を捧げるという意味があるということです。

大変個性あふれるお供え物ですね。

そうめん 仏前のお供え物として、季節の野菜や果物、そうめん、故人の好きだった食べ物、またお餅やお団子などがよく置かれますね。

この中で、例えば、「そうめん」には、「子孫が長く繁栄するように」という意味や、「喜びを長く細く」といった縁起かつぎの意味があるとされます。

ここでご紹介した以外にも、お盆のお供え物としては、全国にはまだまだたくさんあります。

お盆を迎える際には、ご自分の地域のお供え物の意味を調べてみると趣も変わってくるのではないでしょうか。

“お盆のお供え”