冠婚葬祭にまつわるさまざまな慣習は非常に奥が深く、各地域によっても異なるのが面白くもあり難しい部分でもあります。葬儀の際に会葬者へ配られる長寿銭という風習も、群馬、埼玉、千葉の一部地域で行われているといわれている非常にローカルなものとなっています。そんな地域ごとに根ざした慣習は、ある意味とても独特のもので、あまりその地域や慣習になじみのない方にとっては、少し戸惑ってしまうかもしれません。今回は、そんなローカルな慣習の中でも、さきほど挙げた「長寿銭」にスポットを当てていきたいと思います。

長寿銭とはいったい何でしょうか?

まず初めに、「長寿銭」という風習がそもそもどんなものなのかをみていきましょう。朝順とは、故人が高齢で亡くなった場合に、故人にあやかって長生きでありますように、また長生きに縁がありますようという意味を込めつつ、葬儀のときに祝儀袋に小銭をいれて会葬礼状などと一緒に配るというユニークな風習です。全国どこにでもみられるものではなくて、群馬、埼玉、千葉の一部地域でみられるものであるといわれています。 長寿銭で使われる小銭ですが、5円玉、50円玉、100円玉が多いと言われています。非常にローカルな風習なので、例えば、100円玉と5円玉を入れて、「100歳にご縁があるよう」にという語呂合わせの言葉遊びにつなげることもあれば、5円玉の穴に紅白のひもを通すなどの場合もあり、本当にさまざなな地域独自の伝統であるともいえるものとなっています。

長寿銭をいただいたあとはどうしたらいい?

特に初めてこの習慣に出会った方にとっては、長寿銭をいただいたはいいがどうすればいいのか戸惑ってしまうことでしょう。この点、ローカルな風習という側面からも、厳密な決まりはありません。例えば、長寿銭は、長寿を全うされた故人にあやかる縁起物とされていますが、使ってはいけないということも特にないのです。しかし、どちらかといえば、使ってしまう方は少数派で、長寿にあやかるお守りとしてお財布に入れておいたり、引き出しなどにしまっておく方が多いと思われます。