• クリスマスは障子の向こうから

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    1人っ子でしたが父を早くに亡くし、父との思い出や面影が薄いのですが、息子が小学一年生になったころ、
    一緒に遊んでいるときに父と自分の子供時代の思い出が蘇った」と40歳の男性会社員。

    クリスマスの朝、目が覚めてすぐ、枕元に置いてあった靴下を見たが、何も入っていない。
    べそをかいて隣の母親を見る。
    おかあちゃん、何も入っていない。
    母親はニッコリ笑みを浮かべながら起き上がって、障子の向こうに声をかけた。

    サンタさん、出番ですよ。
    「すると、障子が少し開いて、隣の部屋からぼくの方にラジコンカーが走ってきたんですよ。
    欲しくて欲しくて、母親に何度もおねだりしたものです。
    それが自分の方に向かって走ってくるんですから、小学生の子供にしたらすごいインパクトがあったと思いますよ。
    もっとも、そのときの感激はいまではすっかり矯の中ですが」
    父親は彼が中学三年生のときに亡くなっている。

    厳格で怖い父親だったが、そのクリスマスの日の朝だけはニコニコ笑っていたような記憶があるという。

    「息子にも同じシチュエーションで贈り物をしようかと思いますが、いまの子ですから感動しないかもしれませんねえ」

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