• 嫁ぐ朝、父がくれた日記帳

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    彼女(33歳)の話は、いま風に「結婚式の朝」とするより「嫁ぐ日の朝」と表現したいエピソードだった。

    「結婚する日の朝、父から一冊の日記を受け取りました。分厚く,表紙などはところどころすり切れたようになっていましたが、
    そこには、私が生まれてからのことが折に触れて綴られていました。」

    生まれた日のこと。
    初めて言葉を出したときのこと。
    小学校に入学したときのこと。
    就職を決め、東京に出ていったときのこと。
    結婚したい人がいると伝えた日のこと。
    彼を両親に初めて会わせた日のこと……。

    父の視線から、小生は、などとちょっと気取った小説のように私たち家族の記録が書かれていました。

    ぺージをめくるたび、驚きと感動で涙が止まりませんでした。

    いま私にも娘ができ、夫と一緒に私たち家族の記録を一冊の日記にして書きすすめているところです。

    まだ四歳なので、渡す日は当分先のことになりますけど…」

    花嫁の父を経験した男性に聞くと、娘と腕を組んでバージンロードを歩くと、感無量というか、激情のようなものが衝き上げるらしい。
    彼女の父親はどんな表情で娘とバージンロードを歩いたのだろう。

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